セラピスト自身の運動学

セラピストたらん

摩擦係数と実生活

こんばんは。

 

先日、長男が新潟へスキーをしに行きました。

はじめての夜行バスの旅で、友人たちと楽しんできました。私もスキーは昔やっていたのですが、ここ20年は雪国にも行っていない状況です。

 

雪の上をすべる感覚は今でもよく思い出すことができます。雪とスキー板の間の摩擦が少ないのでスーッと滑っていくことができます。

 

この摩擦の程度は「摩擦係数」と言って数値で測定できるようです。

調べてみるとスキーやスノーボードの摩擦係数は0.08と言われているようです。

参考)中サポ – 下野新聞中学生サポートクラブ

 

ここで自分の身体を考えてみると「関節」の関係をみると、骨と骨が滑って動いていることが分かります。(下の図は膝関節イメージ)

なんと「関節」の「摩擦係数」は0.0010.006ともいわれているようです。

中村隆一他著:基礎運動学 第6版;医歯薬出版株式会社;p63

 

スキーやスノーボード0.08で、関節は0.001とは、随分関節がすべすべ滑らかであることがうかがえます。そんなすべすべの関節の上に体幹が乗っているのですから、膝がすべすべ(もちろん股関節もすべすべ)なのに、よく静止して立つことが出来るなあ、なんて思いますね。そして滑らかに動くということは、効率的に動けるということだと思います。素早い動き、ゆっくりとした動き、しなやかな動きが可能でしょう。

 

先日、私のラジコン(ホットショット)のギヤ部分に砂利が入り、ギリギリといった異音、極端な遅さにより廃車となりました。これは、関節部分の摩擦係数(?)が増大したことにより本来の効率的な動きを取り戻すことが出来ない状態でした。

 

一方で、私の電動自転車は、充電電池の消費が激しく100%に充電した状態でも坂道を登りきる前に0%にまで低下していたのですが、何と、チェーンやギヤ部分の丁寧なメンテナンスをして頂いたところ、充電電池も長持ちするようになり、坂道を登りきることが出来ました!これは摩擦係数(?)が大いに減少したことが要因と思われます。

 

これらを「摩擦係数」と呼んでよいのか分かりませんが、抵抗が減少したり増大したりすることが実生活に大いに関連することが分かりました。